10周年記念企画 第5弾
「地域ささえあい助成」10年間のエピソード作文入選者の発表

あれから10年、助け合い
活動の広がりと充実を実感

福祉クラブ生協
成年後見サポート W.Co あうん
 五十嵐 恭子(いがらし きょうこ)様

助成を受けた2012年は、まだ財政的基盤も脆弱であったため、助成金により神奈川県内の(地域)包括支援センター(以下「包括」)を多数訪問でき、事業のアピールと共に各地域の事情についても知ることができたことは、後の活動に大いに役立ちました。

以後も、県内の行政、「包括」、社協への訪問を引き続きおこなってきました。協同団体は、成年後見に携わるNPO法人、弁護士等に広がり、2015年からは横浜市社協主催の「よこはま法人後見連絡会」に参加しています。

「包括」等からの相談依頼も増加しており、任意後見契約を含む総合支援契約の締結に至った事例もあります。昨年には、包括から法定後見受任依頼があったものの、本人の申し立て取り下げにより実現しなかった事例がありました。公開セミナー&無料相談会開催やHP開設など地道に広報活動を継続し、相談件数、契約数ともに増加しています。

現在は、総合支援契約者数48件(内任意後見発効2件、累計98件)となり、法定後見2件を受任しています。10年前には15件でしたので、約3倍に増加したことになります。メンバー数も、当時の25名から47名に倍増しています(今年11月現在)。

福祉クラブ生協内の他W.Coへの発信も続けています。契約者の支援にあたっては、福祉クラブ内外のケアマネ事業所、介護事業所、移動サービスW.Coと協同しあい、福祉クラブ生協の地域助け合い活動の一画となって活動しています。

  • 【言葉解説】後見(こうけん)…民法において、制限行為能力者の保護のために、法律行為・事実行為両面においてサポートをおこなう制度です。未成年後見制度と成年後見制度があります。また、後見人(後見事務をする人)の決め方の相違により「任意」「法定」があります。
    W.Co…ワーカーズ・コレクティブ

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